いま役に立っているスキルの中で、学生の頃に学んだことはどのくらいありますか?
例えばプログラマーの場合、数学が役に立っていると思います。
方程式や集合理論、命題や証明などはアルゴリズムの基礎となっているはずです。
学生の頃に学んだことは、多くの分野で使える高い汎用性かつ、時間がたっても変わり映えせず陳腐化しにくいという、生涯にわたって使える優良なスキルが多かったのではないでしょうか。
しかし今プログラマーの方たちが競い合って学んでいるのは、汎用性や陳腐化しにくいスキルなのでしょうか?
あなたがいま学んでいるスキルは3年後も使える保証はありますか?
転職した時にも役に立ちますか?
まったく別の分野でも必要とされていますか?
学生の頃は、長い将来に向けてスキルを学びますが、なぜか働き始めてからは目の前ばかりを見て学ぶようになってしまいます。
一方で働き始めてからも長期的な視点でスキル構築をする人達もいます。
何を学べば生涯に渡り利益をもたらしてくれるのか?
流行や新技術に惑わされず、遠くを見渡し、スキルの道筋を立てていきます。
この2種類の人達の差は、短期的に見るとほとんど差が無いばかりか、目の前ばかりを見る人達がリードします。
しかし時間が経つにつれ、そのリードは無くなり、長い目で見る人達がリードしていきます。
その差は時間と共に加速度的に広がり、抜き返すことが不可能なまでの差になります。
高い汎用性、陳腐化しにくい。
この2つを満たすスキルを構築していくのが望ましいと言えます。
ただ、目の前のスキルを身に付けなければ、仕事にならいという現実もあります。
しかし、いま抱えている将来への不安を払しょくするには、長期的なスキルに注視しなければいけません。